至学館大がレスリング最重量級大募集!東京五輪全階級金獲得へ

[ 2017年8月16日 05:30 ]

会見でポーズを取る(左から)向田、奥野、坂上、栄監督、川井梨、川井友、土性
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 来れ、3年後の金メダリスト!至学館大レスリング部は15日、愛知県大府市のキャンパスで会見を行い、東京五輪に向けて女子最重量級の強化支援選手を公募することを発表した。年齢制限はあるが、レスリング経験の有無は問わず、フリーターも応募できる開かれたセレクション。同大副学長の吉田沙保里(34)が審査員を務めるなど、名門が大型選手の発掘に乗り出す。

 1年前、リオ五輪で日本女子レスリングは劇的な勝利とメダルラッシュに沸いた。しかし唯一メダルを逃し、蚊帳の外だったのが最重量級。東京五輪では全階級金メダルが目標だけに、栄和人監督は「今の日本は重量級が不足している。軽量級は育てるのに10年かかるが重量級は3年でも間に合う」と訴えた。

 リオ五輪では3大会連続代表だった浜口京子が一線を退き、63キロ級から2階級アップした渡利璃穏(25=アイシンAW)が代表に選ばれた。渡利は急激な増量にも耐えて五輪出場枠は獲得したものの、本番では体格差にはね返されて初戦敗退となった。04、08年銅メダルの浜口京子も72キロ級から75キロ級に階級変更があった時は増量に苦しんだ。今月の国際レスリング連盟の理事会では東京五輪で実施する新階級が協議されるが、最重量級のリミットは75キロから78キロまでさらに増える可能性もあるという。

 となれば、もう小手先の対策では通じない。「一番は身長が問題。1メートル70以上は欲しい。格闘経験があれば成長は早いかもしれないが、バレーボールやバスケ、陸上でも問題ない」(栄監督)。どんな指導者でも変えられない身長さえクリアすれば、あとは世界一ハードな至学館大の練習で選手を磨き上げる。選手の年齢、状況などを考慮した上で、寮生活や大学職員としての採用も認めるというだけに本気度が伝わる。

 吉田沙保里も「東京五輪に出たいという選手がいたらぜひ参加してほしい」と呼びかけた。3年後、マットの中心で栄監督を肩車しているのは、今そこにいるあなたかもしれない。

【応募資格】

(1)性別:女性

(2)年齢:満16〜25歳

(3)体重58キロ以上

(4)スポーツ経験者(種目不問)

(5)五輪に出場したいという強い意 志と熱意のある者

(6)毎日練習に参加できる者(原則 週6日、朝夕の練習に参加)

【問い合わせ】至学館大経営管理局 学務課スポーツ振興部門セレクション担当(電)0562(44)1374まで。

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