三原舞依シーズン好発進 憧れ真央さんのアイスショーをパワーに

[ 2017年8月14日 07:15 ]

げんさんサマーカップで今季初戦を飾った三原
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 フィギュアスケート女子の三原舞依(17=神戸ポートアイランドク)は泣いていた。今年4月に現役を引退した浅田真央さんが主役のアイスショー「THE ICE」が今月6日、千秋楽を迎えた。会場の愛知県体育館に、三原はいた。完全なプライベートで、1人のファンとして客席に座っていた。

 「もう、すごかったです。真央ちゃんの人生が全て詰まっている感じで。見ているうちに涙が出てきて、後半はずっと泣いていて…。すごく感動しました」

 浅田さんの存在感、滑りに引き込まれ、心は震えた。出演スケーターや観衆の浅田さんへの愛情の深さも知った。そして、あらためて思った。「やっぱり、すごい憧れのスケーターだな」と。三原がスケートを始めたのは、浅田さんがいたからだった。少しでも近づきたい、ほんの少しでも。浅田さんが勝負のリンクを離れた今も、思いは変わらない。

 「本当に尊敬している方で、憧れの方なので、これからも背中を追いかけていきたい」

 平昌五輪シーズンが始まった。浅田さんがいないシーズンだ。三原は12、13日の「げんさんサマーカップ」で今季初戦に臨んだ。SP「リベルタンゴ」はノーミス、フリー「ガブリエルのオーボエ」では最後のジャンプで転倒したものの、合計200・52点をマークして圧勝した。

 「もっともっとレベルアップしていきたい。レベルを上げていかないと、五輪は見えてこない」

 かつて「夢」だった五輪も、今は胸を張って「目標」と言える。そして、三原が持つもう1つの「目標」とは。「ノクターンも好きで、ラフマニノフも好きで、自分もやりたいなと思っています」。浅田さんが演じた曲を、いつか自分も。そんな思いもモチベーションに変え、三原は平昌ロードを駆け抜ける。

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