サニブラウン 4歩目つまづき10秒28「盛大にやらかした」

[ 2017年8月7日 05:30 ]

陸上・世界選手権第2日 男子100メートル準決勝 ( 2017年8月5日    英ロンドン )

男子100メートル準決勝、つまずくサニブラウン(中央)
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 はじめの4歩でつまずいた。スタートブロックを飛び出し左、右、左と地面を蹴ったその次だ。右脚が「上がってこなくて」と、サニブラウンはバランスを崩した。

 一瞬よろめき、場内がどよめく。最初の3歩に意識を置き、磨いてきたはずのスタートで痛恨の失敗。諦めにも似た表情を浮かべてゴールした。10秒28で2組7着。しゃがんだまま動けない。ブレーク(ジャマイカ)に肩を叩かれて、ようやく身を起こした。

 「予選は体がきれいに動いて、ベストタイムも出ていた。これは決勝へ行って、メダルまで狙えるんじゃないかと思っていた」

 力を出し切った敗戦ではなく、自分で崩れたことに、もどかしさが残った。「いやーやらかしました。盛大にやらかしましたね」。懸念はあった。予選で「右脚が若干流れていた」とスムーズな足の運びができなかったという。心配の種が大事な局面で悪化した。

 各組2着までと、タイム順2人の計8人が決勝へ進めた。準決勝の9秒台はコールマン(米国)とボルト(ジャマイカ)だけ。8番目の選手は10秒10だった。「レベル的に全然いけそうだったし、非常に悔しい」。予選で自己記録タイの10秒05を出した18歳は唇をかんだ。

 日本勢初の決勝進出を逃し、03年のブラウン(トリニダード・トバゴ)の18歳318日を抜く、18歳152日での大会史上最年少での決勝進出も夢と消えた。だが、第4日(日本時間8日)には200メートルがある。ファイナリストの夢は、そこでかなえる。

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2017年8月7日のニュース