錦織“次代No・1候補”20歳ズベレフに完敗「凄すぎた」

[ 2017年8月7日 05:30 ]

テニス・シティ・オープン 男子シングルス準決勝 ( 2017年8月5日    米ワシントン )

男子シングルス準決勝で、アレクサンダー・ズベレフに敗れた錦織圭=
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 男子シングルス準決勝で、世界ランキング9位の錦織圭(27=日清食品)は同8位のアレクサンダー・ズベレフ(20=ドイツ)に3―6、4―6で敗れ、決勝進出を逃した。将来のNo・1候補と期待される20歳との初対決でなすすべなく敗れた。女子ダブルス決勝で第2シードの青山修子(近藤乳業)レナタ・ボラコバ(チェコ)組が、ウージニー・ブシャール(カナダ)スローン・スティーブンス(米国)組を6―3、6―2で下して優勝。青山はツアー通算7勝目となった。

 若手の壁として立ちはだかってきた錦織があっさりと崩れた。ブレークポイントすらないまま1時間4分で完敗。「彼のプレーが凄すぎた」と初対戦した次代のNo・1候補に脱帽した。

 1メートル98の長身から打ち下ろされる強力サーブはコースが読めず、相手の第1サーブではわずか2ポイントしか奪えなかった。ラリーでも威力あるショットに押し込まれ、ベースラインの内側に入る機会もなかった。「サーブは角度もコースも良かった。ストロークも深くて伸びがあり、思うようなプレーができなかった」

 トップ10に定着した15年以降、ティエム(オーストリア)ら年下の選手との初対戦は18戦全勝だった。だが今季3勝を挙げ、トップ10にも食い込んできたA・ズベレフの猛威は桁違いだった。ここまでの3試合で錦織が消耗していたことは間違いない。ただし、今後の再戦についても「隙はないし、集中した時にミスもしない。凄く強かったので難しい」と悲観的な言葉しか出てこなかった。

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2017年8月7日のニュース