みなみ 9位で合格、重圧はねのけた「マジでしんどかった」

[ 2017年7月29日 05:30 ]

女子ゴルフ最終プロテスト最終日 ( 2017年7月28日    富山県射水市 小杉カントリークラブ=6397ヤード、パー72 )

女子プロテスト最終日 5アンダーで合格の勝(右)は、母・久美さんと一緒にボードを指さす
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 勝みなみ(19=フリー)が4バーディー、4ボギーの72で回り、通算5アンダーの9位で合格した。14年KKT杯バンテリン・レディースで史上最年少優勝を果たしてから3年。宮里藍のように「世界一愛される選手」を念頭にプロの世界に飛び込む。通算11アンダーで3人が並んだが、カウントバック方式により、松田鈴英(れい、19=フリー)がトップ合格。19位タイまでの22人が合格した。

 やっと、と言うべきか。史上最年少優勝を果たしてから3年。勝がプロの扉を自らの力で開けた。トップ合格は果たせなかったが、重圧をはねのけ、9位で突破。「ちょー、マジでしんどかったです。つらかったです」と話しながらも、顔は喜びにあふれていた。

 ツアー優勝という看板に加えツアー出場は歴代最多の69試合。抜群の実績を誇る勝もプロテスト独特の雰囲気にのまれかかった。8位の合格圏内から出て、前半はパープレーで耐えた。しかし悩んでいるパットが狂い出し、10番で3パットのボギー。「もう目をつぶって打っちゃえ!」と11番の2メートルのパットは目を閉じて打つという荒療治で入れると、12番でも連続バーディー。出入りは激しかったが、72でまとめた。

 高1の優勝直後はプロ転向を見送り、アマとしてツアーに出場。16年のニチレイ・レディースでは単独首位で最終日を迎えながら、惜敗した。目標だったアマチュアでの2勝目はつかめなかったが、今回、「諦めたら終わり。泣く前にやることはある」と強気な言葉で自分を鼓舞したのは高いレベルで経験を積んできたからだ。

 今後、推薦で最大3試合(日本女子オープンは予選から出場)に出場が可能。優勝を狙う気持ちに変わりはなく、プロとしての目標は「世界一、愛されるプレーヤーを目指している。藍さんが引退する時に“次は私がやらないといけないんだ”と思った」と明確だ。宮里藍が引退する年にプロになったポスト藍候補。胸を張ってプロの世界に足を踏み入れる。

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2017年7月29日のニュース