大也、男子200Mバタ念願表彰台 3種目メダルへまず1つ

[ 2017年7月27日 05:30 ]

水泳・世界選手権第13日 男子200メートルバタフライ決勝 ( 2017年7月26日    ハンガリー・ブダペスト )

男子200メートルバタフライ表彰、笑顔の瀬戸
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 競泳の男子200メートルバタフライ決勝で、準決勝を1位で通過した瀬戸大也(23=ANA)は1分54秒21で3位となり、日本の競泳陣で今大会2つ目のメダルを獲得した。3大会連続のメダルを手にした瀬戸は、200メートル個人メドレーと3連覇を狙う400メートル個人メドレーでもメダルを狙う。リオデジャネイロ五輪銀メダルの坂井聖人(22=早大)は、1分55秒04で6位だった。

 今大会3種目でメダル獲得を狙う瀬戸がまずは1つ目を手にした。なかなか世界の舞台で結果が出なかった200メートルバタフライで念願の表彰台。ただ、4番手でターンしたラスト50メートルで1人は抜いたが、先行するレクロー、チェーの背中は遠く、晴れやかな笑顔はなかった。

 大会前のフランスでの合宿中、飛び込んだ際に首を負傷。肩に力を入れると痛みが走る。「神様が大きく泳ぎなさいと言っているのかな」。痛みが出ないようにリラックスした泳ぎを心がけることで逆に推進力が増した。前日の準決勝で1分54秒03をマークし3年ぶりに自己ベストを0秒05更新したが、決勝ではタイムを落としてしまった。

 昨年のリオ五輪は悔しさばかりが募った。世界選手権2連覇の400メートル個人メドレーでは銅メダルを獲得したものの、金メダルは幼い頃からのライバル萩野にさらわれた。200メートルバタフライは5位。銀メダルを獲得したのは早大の後輩の坂井だった。

 リオから帰国するとオフを返上。自費で海外のW杯を転戦した。5月24日の23歳の誕生日には、2年半交際していた飛び込みの11年世界選手権代表の馬淵優佳さん(22)と結婚。8月のユニバーシアード(台北)には夫婦そろって出場するため「まず自分が結果を出して、優佳に刺激を与える」こともモチベーションだった。

 今大会は200メートル個人メドレーでも初のメダルを狙い、400メートル個人メドレーでは3連覇を目指している。1つのメダルだけで満足はできない。

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2017年7月27日のニュース