矢後、所要2場所で新十両 尾車部屋に“風なし”関取誕生

[ 2017年7月27日 05:30 ]

新十両昇進が決まり、ガッツポーズの矢後
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 日本相撲協会は26日、大相撲秋場所(9月10日初日、両国国技館)の番付編成会議を名古屋市内で開き、矢後(23=尾車部屋)と大成道(24=木瀬部屋)の新十両昇進を決めた。再十両は希善龍(32=同)と北?磨(30=山響部屋)。矢後は昨年のアマ横綱で、夏場所に幕下15枚目格付け出しで初土俵。名古屋場所は7戦全勝で優勝し、御嶽海や遠藤らと並ぶ最速の所要2場所で幕下を通過した。

 “風なし”関取が誕生した。愛知県瀬戸市の尾車部屋宿舎での会見。しこ名に嘉風や豪風のように「風」を入れることが部屋の慣例だが、矢後は新十両で迎える秋場所のしこ名について「矢後(やご)のままで」と明らかにした。

 師匠の尾車親方(元大関・琴風)は「まだ2場所。(トンボの幼虫の)ヤゴだろう、と。トンボになって、羽が出てきて飛び出してから」と期待を込めて話した。改名時期については「幕内とか三役とか」と、もう一段の出世を待つ考えだ。

 他の部屋では大関・高安、平幕の宇良をはじめ本名の関取は増加傾向で、違和感はあまりない。矢後は新十両場所へ「もっと四股、ぶつかり(稽古)を多くしていきたい」と力を込めた。

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2017年7月27日のニュース