矢後 新十両に昇進 しこ名変わらず 尾車部屋で異例の本名関取に 親方「羽が出てきて飛び出してから」

[ 2017年7月26日 16:00 ]

新十両昇進が決まり、ガッツポーズの矢後
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 日本相撲協会は26日、大相撲秋場所(9月10日初日、両国国技館)の番付編成会議を名古屋市内で開き、矢後(23=尾車部屋)と大成道(24=木瀬部屋)の新十両昇進を決めた。

 羽ばたくまで、しこ名は本名でいく。愛知県瀬戸市の尾車部屋宿舎で会見した矢後は、十両昇進を機に改めると思われたしこ名について、「矢後(やご)のままで」。嘉風、豪風のように、十両になればしこ名に「風」を付けることが慣例の尾車部屋では、本名関取は異例の存在になる。

 師匠の尾車親方(元大関・琴風)は「いろいろと(しこ名は)考えていたけど、まだ2場所。(成虫の)トンボになって、羽が出てきて飛び出してから(改名したい)」と、現況をトンボの幼虫「ヤゴ」になぞらえ、成長を信じての先送りを説明した。

 矢後は北海道芽室町出身。中大で昨年、アマ横綱に輝き、幕下15枚目格付け出し資格を得て今年夏場所初土俵。5勝2敗で勝ち越して名古屋場所を迎え、7戦全勝で優勝し所要2場所で幕下を通過した。体を生かしたスケールの大きな相撲で将来が期待されている。

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