“先駆者”友綱親方「故郷も日本国籍未取得では相撲界残れないこと理解」

[ 2017年7月21日 09:00 ]

大相撲名古屋場所12日目 ( 2017年7月20日    愛知県体育館 )

通算1047勝のボードを手に笑顔の白鵬
Photo By スポニチ

 ◆モンゴル力士日本国籍取得1号「友綱親方」語る

 私が日本国籍を取得した時は、最初ということもあり、モンゴルでの批判が凄かった。特に、同期の旭鷲山がモンゴルのために頑張りますと言って、引退後に国会議員になった。それで余計に「おまえはお金のために国籍を変えたのか」と言われたり。弟は親戚のおじさんとその事でケンカ。両親も知り合いから皮肉を言われたと怒っていた。

 ただ、最近は雰囲気も変わってきた。私が親方として、弟子の育成に力を注いでいることを報道を通して知ってもらえるようになってからは、反応も肯定的になっている。何より日本国籍を取得しないと相撲界に残れず、親方にもなれないことをみんなが理解してくれるようになった。

 朝赤龍も私の後に続いて錦島親方になった。私と横綱では立場は違うが以前ほど風当たりも強くならないのではないだろうか。(元関脇・旭天鵬)

続きを表示

2017年7月21日のニュース