藍パット苦戦36位 最後の18ホール「悔いは残らない」

[ 2017年7月17日 05:30 ]

米女子ゴルフツアー 全米女子オープン第3日 ( 2017年7月15日    米ニュージャージー州ベッドミンスター トランプ・ナショナルGC=6732ヤード、パー72 )

3日目を終えファンにサインをする宮里藍。地元のファンに「引退しないで!」と声をかけられる場面もあった
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 第3ラウンドが行われ今季限りで引退する宮里藍(32=サントリー)は1バーディー、2ボギーの73で通算2オーバーの36位とした。フォン・シャンシャン(27=中国)が71をマークし、通算9アンダーで首位をキープしている。

 第3ラウンドを終えた宮里の表情には歯がゆさがにじんだ。「毎日似たような内容で、グリーンでなかなかパットが決まってくれない。伸ばせそうで伸ばせなかった」。幾度もチャンスにつけたが、ボールはカップをかすめて決めきれない。「フラストレーションのたまる一日だった」とため息をもらした。

 ショットは依然として正確だ。この日のフェアウエーキープ率は85・71%と全体の10位。8番(パー5)では2打目を3W、3打目を7Iでピン手前4メートルに運んだ。週末に入ったこともあり、宮里の組には“最後の全米”の姿を目に焼き付けようと多くの日本人ギャラリーが駆けつけた。待ち望んだバーディーに歓声が湧き起こり「良いバーディーでした」とホッとした表情を浮かべた。

 最終日はもう悩まない。グリップ、ボール位置、肩の力みと「チェックポイントが3つあるけど途中からは考えるのをやめた。最後はフィーリングでいく」と吹っ切った。「このコースは色が分かれるくらい芝目がはっきりしているけど、その芝目はあまり影響しないことが分かった。遅いけど(最終ラウンド)1日前に気づいてよかった」。一筋の光を見いだし、目を輝かせた。

 中学生の頃に憧れた“夢舞台”は残り18ホール。それでも「不思議なもので、最後という思いはない」と感傷に浸る様子はない。上位進出をにらむ一人の選手として「今週の目標はイーブンかアンダーで回ること」と表情を引き締めた。「明日がどうであれ悔いは残らない」。志高く最後の18ホールを戦い抜く。

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2017年7月17日のニュース