【玉ノ井親方 視点】宇良 相手に嫌がられる存在になってきた

[ 2017年7月17日 09:15 ]

大相撲名古屋場所8日目 ( 2017年7月16日    愛知県体育館 )

宇良は白鵬(左)に敗れ悔し気な表情を見せる
Photo By スポニチ

 宇良は横綱の懐に入って攻めたかったけど、うまくかわされてしまった。それでも、少しは中に入りかけたわけだから、善戦だったんじゃないかな。

 デビュー当初は居反りのようなアクロバティックな取り口ばかり注目されていたけど、そういう相撲だけではこの世界で通用しないと分かったんだろうね。前に出る相撲を磨いて、それが少しずつ身についてきている。体重も増えているし、押されても押し返せるようになった。

 横綱をはじめ、宇良と対戦する力士はみんな中に入られないようにいろいろ考えて取っている。つまり、それだけ嫌がられる存在になってきたということ。今場所は初めて当たる相手が多いだろうけど、今はとにかく自分の流れで相撲を取り切ることに徹してほしい。負けて元々。まだ、挑戦者の立場なんだから。 (元大関・栃東)

続きを表示

2017年7月17日のニュース