ムグルサ ダンスのお相手はどちら…フェデラー?チリッチ?

[ 2017年7月16日 07:01 ]

テニス ウィンブルドン選手権第12日 ( 2017年7月15日    英ロンドン・オールイングランド・クラブ )

ウィンブルドン女子シングルスで初優勝し笑顔のムグルサ(左)と準優勝のビーナス・ウィリアムズ
Photo By 共同

 ウィンブルドンでは最終日の夜にチャンピオンズパーティーが行われる。そこでは男子と女子のシングルス優勝者が一緒にダンスを踊るのが習わしになっている。

 今年の男子シングルス決勝に残ったのはフェデラー(スイス)とチリッチ(クロアチア)の2人。優勝会見でどちらと踊りたいか聞かれたムグルサ(スペイン)は「ちょっと待ってよ!」と困った笑顔。それでも答えは「ロジャー(フェデラー)」とはっきりしていた。「チリッチも好きよ」とフォローしつつ、「テニスと同じようにロジャーがダンスもエレガントなのか見てみたい」と明かした。

 ビーナス・ウィリアムズ(米国)に挑んだ2年ぶりのウィンブルドン決勝戦は、1時間17分のスピード決着だった。拮抗した展開の第1セット。第10ゲームで2本のセットポイントをしのいだムグルサは、次のゲームでブレークに成功した。意気消沈したV・ウィリアムズを尻目に、9ゲームを連取して一気にカタをつけた。

 クレー王国のスペインから2人目のウィンブルドン女王に輝いた。クレーでも芝でも対応できる幅広い適性。「初めの頃はもっと守備的で、走り回って、いわゆるスペインっぽいプレーをしていた」というが、その土台の上に進化を重ねてきた。「体が成長して手が長くなった。それに適応しつつ、ハードコートが多いプロの試合にも慣れていかないといけなかった。チャンスを逃さず、より攻撃的にプレーする。それが芝でも凄く生きた」

 昨年の全仏優勝後はタイトルの重圧に苦しんで低迷したが、今回は吹っ切れたような様子も見える。「またタイトルの重みを背負うのは簡単なことではないけど、うれしい悩みだと思う。もう一度4大大会で勝てた今の状況はうれしいと思える」。赤土でも芝でも華麗に舞う新女王は、屈託のない笑顔を見せた。

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2017年7月16日のニュース