23歳ムグルサ、芝の新女王 5度Vビーナスにストレート完勝

[ 2017年7月16日 05:30 ]

テニス ウィンブルドン選手権第12日 ( 2017年7月15日    英ロンドン・オールイングランド・クラブ )

ウィンブルドン女子シングルスで初優勝し笑顔のムグルサ(左)と準優勝のビーナス・ウィリアムズ
Photo By 共同

 世界ランキング15位のガルビネ・ムグルサ(23=スペイン)が初のウィンブルドン制覇を成し遂げた。4大大会史上最年長優勝の懸かったビーナス・ウィリアムズ(37=米国)に7―5、6―0でストレート勝ち。第1セットの第10ゲームから9ゲームを連取し、昨年の全仏に続く4大大会2度目の優勝。スペイン女子では94年のコンチタ・マルティネス以来2人目の芝の女王に輝いた。

 コートにひざまずき、両手で顔を覆った。V・ウィリアムズのバックハンドの着弾点を見てCG判定を要求。結果はアウト。その瞬間、聖地にムグルサの名前が刻まれた。「2年前に決勝で負けた時、セリーナがいつか勝てる日が来るわと言ってくれた。それが現実になった」と興奮の面持ちで語った。

 初めて決勝に進んだ15年はセリーナ・ウィリアムズに敗れ、2年ぶりの決勝の相手はその姉のV・ウィリアムズだった。大会5度の優勝を誇る元女王にストローク戦でも力負けせず、序盤は互角の展開だった。「どちらにもチャンスがあったが落ち着いていた」と第1セットはブレークポイントをしのぎながら、第11ゲームで先にブレーク。相手の失速を見逃さず、9ゲーム連取で決着をつけた。

 昨年全仏で初の4大大会制覇を果たし、その後は重圧に苦しみ低迷。今年の全仏は4回戦で敗れ、背負うものはなくなった。はじける笑顔とともに本来の強さも戻ってきた。

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