収穫多かった二宮真琴 決勝進出逃すも1番コートで堂々

[ 2017年7月15日 08:01 ]

テニス ウィンブルドン選手権第11日 女子ダブルス準決勝   二宮、ボラコバ1―2チャン、ニクレスク ( 2017年7月14日    英ロンドン・オールイングランド・クラブ )

 前衛で動き回り、後ろに回ってのラリーでも打ち負けなかった。「ダブルスでは(片方の調子が悪いことも)良くあること。ペアの顔色を見て声をかけたり、自分は自分にできることに集中していた」。硬さの消えないパートナーのボラコバ(チェコ)をカバーしながら、中盤までは二宮の奮闘が目立った。

 1万人以上を収容する1番コートでの準決勝でも物怖じしなかった。「コートに入ったらテレビで見るより小さいなと思った。緊張して手も冷たかったが、席も空いてるし、意外と大丈夫だなと」。試合がヒートアップするにつれてどんどん埋まっていった客席にも集中は途切れなかった。第1セットをタイブレークで落とし、第2セットは終盤にブレークに成功して6―4で取り返した。だが、タイブレークのない最終セットは徐々に二宮にも疲れの色が見え始め、7―9で惜しくも競り負けた。

 07年の杉山愛以来となる決勝進出は逃したとはいえ、ダブルスの世界ランキングはトップ50入りが確実。「これまで自分のサービスゲームで崩れたり、相手の強打に引いていた。それを克服してポーチに出たり、相手の速いボールも止められた」と収穫は多い。50位以内に5人が名を連ねることになる日本のダブルス勢。二宮は「パートナーが誰になるかは思い描けていないが、東京五輪に出てメダルを狙いたい」とこれからの大きな目標を掲げた。

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2017年7月15日のニュース