【玉ノ井親方・視点】稀勢 ここを乗り越えないと先は見えない

[ 2017年7月15日 09:40 ]

大相撲名古屋場所6日目 ( 2017年7月14日    愛知県体育館 )

稀勢の里の休場について説明する田子ノ浦親方
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 稀勢の里が出られる状況にないことは、前日までの相撲を見れば分かること。周りからは、次に出てくる時は進退が懸かるなどと言われるかもしれないが、そういうことを頭に入れずケガを治すことに専念すべき。自分の相撲を取り切れる、いい相撲を取れると思えた時に初めて戻ってくればいいわけだから。

 足首をどこで痛めたのかは分からないけど、上半身の不安が下半身に負担をかけていたのは確かだろうね。場所前の高安との稽古も、十分にできてはいなかったんじゃないかな。体も絞れていなかったし。休場中は体を休めることも大事だけど、できる限り運動をしなきゃダメ。土俵にいるだけでも足の感覚は薄れないからね。ケガが続いて本人も相当落ち込んでいるかもしれないけど、今までも苦しい時はあったわけだから、ここを乗り越えないと先は見えてこない。(元大関・栃東)

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