メークドラマだ!勇太、2位後退も長嶋氏に逆転V誓う

[ 2017年7月9日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 長嶋茂雄招待セガサミー・カップ第3日 ( 2017年7月8日    北海道千歳市 ザ・ノースカントリー・ゴルフクラブ=7178ヤード、パー72 )

3番、ティーショットを放つ池田
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 単独首位で出た池田勇太(31=フリー)が2バーディー、ボギーなしの70で回り、通算12アンダーで2位になった。この大会初優勝、今季初勝利を目指し最終日は1打差を追いかける。マーティン・キム(29=アルゼンチン)が通算13アンダーで単独首位に立った。

 ラウンドを終えた池田は、18番グリーンを見下ろすVIP席に向かった。大会名誉会長を務める長嶋茂雄氏(81)にねぎらわれると「悪い物は今日全部出したので明日頑張ります」と言って“ミスター”を笑わせた。

 「パッとしないゴルフだった。セカンド(第2打)の距離が中途半端だったり(パットを)打ちにくいラインについたり」。3番パー5で2オンに成功し、2パットでバーディーを奪ったが、その後はなかなか伸ばせない。後半も16番パー3のバーディー以外は全てパー。それでも「イライラしてもボギーが来るだけ」と焦らずボギーなしにまとめた。

 前日はクラブ超過による2打の罰がありながら首位に浮上。そこから陥落したとはいえ1打差の2位。「2日間で10アンダーは自分の計算以上のゴルフ。今日くらいはしようがない。その分また入ってくれれば良い」と余裕を漂わせた。

 この大会は昨年の14位が最高。決して得意ではなかったが、勝ちたい理由がある。15年に亡くなった祖父・直芳さん(享年85)が大の巨人ファン、大の長嶋ファンだった。「巨人は親しみがあるし、長嶋さんは巨人になくてはならない存在とよく聞いていた」と懐かしそうに話した。

 自身が選手会長だった13年には、長嶋氏の国民栄誉賞受賞を記念し、現役時代の背番号3にちなみ金で装飾した3番アイアンを製作。この大会の表彰式で手渡した縁もある。「優勝して(表彰式で)長嶋さんと写真を撮ることができれば、じいさんに良い報告ができる」と話した。

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