大坂 V・ウィリアムズに惜敗も「負けて学ぶことに意味ある」

[ 2017年7月8日 07:01 ]

テニス ウィンブルドン選手権第5日 女子シングルス3回戦   大坂 6―7、4―6 V・ウィリアムズ ( 2017年7月7日    ロンドン )

ウィンブルドン女子シングルス3回戦でビーナス・ウィリアムズと対戦した大坂(AP)
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 最後はセンターへのサービスエースを決められて力尽きた。S・ウィリアムズと同じく尊敬するV・ウィリアムズとの初対戦。大坂なおみ(19=日清食品)は「彼女と試合ができたのは夢みたい。夢リストにチェックマークを入れられる」と念願叶った喜びを語った。

 とはいえ、試合にはあこがれを封印して臨んだ。「相手を見上げてしまうとナーバスになっちゃうから、普通の人だと思うようにした」。ウィンブルドン初出場の19歳。雰囲気にのまれず、1番コートで大会5度の優勝を誇る女王と互角に渡り合った。

 第1セットは先にブレークされてから追いついた。タイブレークにもつれ込み、3―0とリード。しかし、ここから逆襲にあった。「慌ててしまった」とチャンスボールをフォアでネットにかけ、第2サーブを叩かれ、7連続失点でセットを落した。第2セットも苦手のボレーでチャンスを逃すなど善戦及ばなかった。

 勝ったV・ウィリアムズは18歳年下の大坂について「彼女はすでに自分のスタイルを持っている。私からアドバイスするようなことは何もないと思う。今日のスコアを見れば分かる」と健闘を称えた。その言葉を伝え聞いて「本当に彼女がそう言ったの?」と笑みを浮かべた19歳。「負けて学ぶことに意味がある。プレー面よりもメンタル面で学ぶべきことがまだたくさんある」と貴重な経験を糧にしての成長を誓った。

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