錦織 2年連続3回戦進出、タイブレーク2度の熱戦制した

[ 2017年7月6日 05:30 ]

テニス ウィンブルドン選手権第3日 男子シングルス2回戦   錦織3―1スタホフスキー ( 2017年7月5日    英ロンドン・オールイングランド・クラブ )

ウィンブルドン男子シングルスで3回戦進出を決めた錦織
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 男子シングルス2回戦で世界ランキング9位の錦織圭(27=日清食品)は、予選から勝ち上がってきた世界122位のセルジー・スタホフスキー(31=ウクライナ)に6―4、6―7、6―1、7―6で勝利。2年連続の3回戦進出を果たした。女子シングルス2回戦では初出場の世界59位の大坂なおみ(19=日清食品)が、同23位のバルボラ・ストリコバ(31=チェコ)を下し、3回戦に進んだ。

 会場のスクリーンには熱中症予防を呼び掛けるメッセージが映し出された。あまりの暑さゆえか、この日のウィンブルドンには羽虫が大量発生。汗だけでなく虫も拭う羽目になり、試合後の錦織は「ラリー中に顔にいっぱい当たってきた」と苦笑いだった。

 「芝が得意な選手なのでタフな試合になると思っていた。最後のセットはタフな展開だったが、長い試合を戦う準備もできていた」。サーブ&ボレーを多用し、鋭いバックハンドスライスも武器にするスタホフスキーを攻めあぐねた。スライスで速攻を封じられると、プレーの展開も自然とペースダウンさせられてしまった。

 第2セットのタイブレークでは先に訪れた2本のセットポイントを逃し、ダブルフォールトで相手にセットポイントを取られて落とした。第4セットも再びタイブレークに突入。ここでは相手のダブルフォールトで転がり込んだマッチポイントをものにし、過去2戦2敗の相手から6年ぶりの対戦で初勝利を手にした。

 今大会の予選決勝では、仲のいい伊藤竜馬(29=北日本物産)がスタホフスキーに4時間半超えの熱戦で敗れていた。試合終盤は再三のアピールで“口撃”されたといい、「悪いやつじゃないと思うけどリベンジしたい。いちゃもんつけられて負けたと聞いたので」と闘志を燃やしていた。それを考える余裕があるほどの試合ではなかったはずが、結果は望んだ通りになった。

 3回戦は世界19位のロベルト・バウティスタ(29=スペイン)と対戦する。過去4戦全勝と相性はいいが、芝では初顔合わせ。「ベースラインからしぶといプレーをする。集中し直して、攻撃的にいきたい」と気を引き締めた。

 《日本男子最多勝利あと1》錦織はこの勝利でウィンブルドン13勝目(7敗)。日本男子で最多の佐藤次郎の14勝(3敗)にあと1勝と迫った。

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