稀勢、稽古休む 再び痛めた左腕考慮 親方「疲れ出ている」

[ 2017年7月3日 05:30 ]

先月30日の二所ノ関一門連合稽古で嘉風(右)に攻め込まれる稀勢の里
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 大相撲名古屋場所(9日初日、愛知県体育館)で復活を目指す横綱・稀勢の里(31=田子ノ浦部屋)が2日、名古屋入り後初めて稽古を休んだ。愛知県田子ノ浦部屋での朝稽古で新大関・高安は軽めの調整を行ったが、和製横綱は不在。1日の二所ノ関一門連合稽古で左上腕付近を再び痛めたとみられ、大事を取ったもようだ。

 師匠の田子ノ浦親方(元幕内・隆の鶴)は稀勢の里から稽古を休むと言われたことを明かした上で「疲れが出ている」と説明。初日からの休場の可能性については「今は考えていない。本人も横綱だから分かっていると思う」と話した。

 新横綱だった春場所に左上腕などを負傷しながら逆転優勝を飾った稀勢の里は、負傷が癒えないまま出場した夏場所で途中休場。名古屋場所に向けては名古屋入り前から関取との稽古を行い、名古屋入り後も高安と3日で計50番取るなど復活の兆しを見せていた。だが、2日間にわたって行われた二所ノ関一門連合稽古では、小結・嘉風に11勝19敗と精彩を欠いた。

 前日の熱田神宮奉納土俵入りの後には「(疲れを抜くことが)あるかもしれない。焦らず、じっくりやる」と話していた。1日休んで調子は戻るのか。それとも31歳の誕生日となる3日の稽古も休まざるを得ないのか。名古屋場所まで1週間を切り、予断を許さない状況となった。

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2017年7月3日のニュース