愛、ママで東京五輪!秋ごろ第1子出産予定 18年中に復帰へ

[ 2017年6月30日 05:30 ]

結婚会見で笑顔を見せる福原愛(右)と江宏傑
Photo By スポニチ

 卓球女子で12年ロンドン五輪団体銀、16年リオデジャネイロ五輪団体銅メダルの福原愛(28=ANA)が29日、自身のブログで第1子を妊娠したことを発表した。今秋の出産を予定している。福原は昨年9月にリオ五輪台湾代表の江宏傑(コウ・コウケツ=28)と結婚。出産後に現役続行の意向を示しており、ママとして20年東京五輪を目指す。

 “泣き虫愛ちゃん”として親しまれてきた福原が、母になる。29日に更新されたブログのタイトルは「最近の私」。女の子の人形の手を握る写真とともに、第1子妊娠を発表した。「私事ですが、赤ちゃんを授かりました。体調が安定しない日が多く、中々皆さまにお伝えすることができなかったのですが、出産は秋を予定しています。小さな命が私たちのもとに来てくれたことをとても嬉(うれ)しく思います」。現在、妊娠5カ月程度とみられる。

 江宏傑は今年5月の日本リーグ・琉球アスティーダの入団会見で「ベビーの予定や兆しは?」と 問われると、「分かり次第、皆さまとシェアしたい」としていた。福原が「夫はきっといいパパになってくれると思うので、私も負けないくらいいいママになれるよう、赤ちゃんに会えるまでの間しっかり勉強して準備したいと思います!」とつづれば、江宏傑も自身の中国版ツイッターのウェイボーで「パパもママも君がこの世に出てくる準備は万全だよ」などと喜んだ。第1子は女児とみられ、福原と同じ女の子の人形の写真を掲載した。

 昨年9月の結婚会見で、福原は「女性アスリートは家庭に入ることで活動が狭められるのではないかと思っていたけど、支えてくれる人がいるのであれば、続けることが可能なんじゃないかと思えるようになった」と話していた。周囲には出産後に復帰する意向を明かしている。18年1月の全日本選手権は、出場権を懸けた予選が出産時期と近いために厳しいが、18年中にも復帰する可能性が高い。

 20年東京五輪についても、「日本代表として試合に出られるのは誇り。家族と相談しながら頑張っていくことができたらいい」と意欲を見せていた。「私が頑張ることで、新しい道を後輩のためにも切り開くことができたらいい」。妻として、母として、そしてアスリートとして。コートの内外で福原が完全燃焼する。

 ◆福原 愛(ふくはら・あい)1988年(昭63)11月1日、宮城県仙台市生まれの28歳。3歳から競技を始め、2004年アテネ五輪に15歳で出場。3大会連続五輪となった12年ロンドンではシングルスで8強も団体銀メダル獲得に貢献。リオではシングルスで4強入りし、団体では銅メダルを獲得。世界ランクは過去最高4位。1メートル56、48キロ。右利き。

 ◆江 宏傑(こう・こうけつ)1989年2月22日、台湾・新竹市生まれの28歳。7歳から卓球を始める。2014年の荻村杯ではダブルスで準優勝。初めての五輪となった16年リオは団体戦に出場したが1回戦で敗れた。今年6月に日本リーグの琉球アスティーダに加入し、1部昇格に貢献。最新の世界ランクは114位。1メートル80、70キロ。右利き。

続きを表示

2017年6月30日のニュース