【砂村光信の視点】抜け出して孤立した日本 複数人で攻めたアイルランド

[ 2017年6月24日 10:30 ]

ラグビーリポビタンDチャレンジカップ2017   アイルランド35-13日本 ( 2017年6月24日    東京・味の素スタジアム )

アイルランドに敗れ、肩を落とす日本代表フィティーン
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 アイルランドはディフェンスの出足が速く、体が大きい割に下にあるボールへの働きかけも全体的に速い。驚くべきプレーはないが、チャンスではボールに対して3、4人が絡み、一気に防御ラインを破ってトライを取る。福岡や松島が抜けても孤立し、1人がサポートに入るのが精いっぱいの日本とは対照的だ。

 2年後のW杯でも、愚直に前へ出てくるスタイルは変わらないと思う。それを止めるためにはもっと前へ出るディフェンス、極端に言えば真横へのパスにはノーボールでタックルするぐらい速く出て、パスしたら後ろへ下がるような状態に追い込みたい。現在のチームはまだ相手を見ている時間帯があり、特にマフィが内側の防御にいる時は前へ出られていない。

 また、攻撃ではバックスの仕掛けが読まれてほとんど止められていた。アイルランドは福岡のきれいなダウンボールを狙ってターンオーバーしていたように、分析力に優れる。その状況では「裏のプレー」を使う瞬時の判断力も必要だ。日本は今後、トップリーグの試合も分析されると考えた方がいい。W杯は集めたデータをチームに有効に落とし込めるか、互いの組織力の勝負にもなる。(元U―23日本代表監督)

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