卓球世界ランクシステムが変革 怪物・張本の来年1月の順位に注目

[ 2017年6月24日 09:30 ]

張本智和
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 卓球の世界ランクのシステムが変わるのをご存じだろうか。現在は五輪、世界選手権、ワールドツアーなどの国際大会の勝利で得られるレーティングポイントを軸にランクが決まっている。レーティングポイントはキャリアを通じて積み重ねることが可能なため(格下に負けると減るが)、コンスタントに国際大会で勝利を収めていれば、ベテラン選手であってもランクが大きく下がることはない。

 だが、来年1月のランクは17年の国際大会の成績上位8大会のポイントで決定する。以降、五輪や世界選手権を除いて1年経つとそのポイントは消える。国際連盟は今、細部の調整を行っているところだが、テニスのランクをイメージしてもらえば分かりやすいだろう。

 これによって俄然、注目が集まるのが張本智和(13=エリートアカデミー)のランクだ。世界選手権で史上最年少で8強に進撃し、一気に5月の69位から6月は39位と急浮上。だが、過去に稼いだポイントが生きる現行システムでは、ここからのジャンプアップが難しい。

 17年の成績がカギを握る18年1月のランクなら、世界選手権8強で大きなポイントを稼いだ13歳が、今後の活躍次第でいきなりトップ10に食い込んでくる可能性もある。荻村杯ジャパン・オープンは予選で敗退したが、中国オープンは元世界1位のサムソノフ(ベラルーシ)を撃破。「20台、10台、一桁とどんどんランクを上げていきたい」と気合を入れる怪物から、目が離せない。(杉本 亮輔)

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2017年6月24日のニュース