アン・シネ 実力でも魅せた、刺激的3差 日本自己ベスト69

[ 2017年6月23日 05:30 ]

女子ゴルフツアー アース・モンダミン・カップ第1日 ( 2017年6月22日    千葉県袖ケ浦市 カメリアヒルズCC=6545ヤード、パー72 )

アース・モンダミン初日 11番、バーディーパットを沈めてガッツポーズするアン・シネ
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 “セクシークイーン”が実力でも魅せた。日本ツアーに復帰したアン・シネ(26=韓国)が、5バーディー、2ボギーの69で回り、首位に3打差の14位発進。賞金ランク1位のキム・ハヌル(28=韓国)が66でトップに立った。青木瀬令奈(24=三和シヤッター工業)、下川めぐみ(34=環境ステーション)が1打差の2位で続いている。

 ウエアの色は予告と違っていたが、プレー内容は宣言通りスパイスが効いていた。「わさび色」ではなく、からし色のタイトなウエアと膝上30センチのミニに身を包んだアン・シネが、日本ツアー自己ベストの69をマークしV圏内につけた。

 「日本の雰囲気に適応してきて、芝も慣れてきましたし、戦略を立てる上でだいたい計算ができるようになりました」。前半はパットが決まらず伸び悩んだが、後半はパットが復調し、ショットの切れが増した。7番で第2打をバックスピンで1メートルに乗せ、バーディーを決めるなどチャージをかけた。

 家族の声援が支えになった。「膵臓(すいぞう)と腸の病気になり、昨冬には脳出血で倒れました」という父アン・ヒョージュンさん(64)はハーフを一緒に歩き、母イ・ヨンスクさん(62)は全18ホールを見守った。母はスタート前に日本で人気になっていることについて「心の負債が大きい。(観客を)失望させないようにしないと」と心配顔で話していたが、ホールアウト後は晴れやかな表情だった。

 「両親の目がハート形になっているので今日は褒めてくれると思います」。首位に3打差の好スタートを切って、2日目からはさらにギャラリーの熱い視線を集めるのは確実。ただ、「明日は平凡なシンプルなベビーピンクのウエアです。下はショートパンツではなく、ちょっと長めの紺のパンツなので失望させちゃうかも」と申し訳なさそうに話した。「まずは予選通過が大事なので、そのために楽な格好を選びました」。“お楽しみ”は決勝ラウンドに取っておくようだ。

 《観衆は初日最多》“アン・シネ・フィーバー”で報道陣は昨年の43人から77人に増えた。テレビカメラも情報番組を含め3台、カメラマンは24人が集まった。ギャラリー数は2485人と昨年初日の1566人から919人増え、初日の大会最多となる15年の1950人を上回った。また、スマホで撮影しようとする観客が係員から注意を受ける場面がたびたび見られ、9番では同伴競技者が観客に注意を促す場面もあった。

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