佐藤 大けが克服、スーパーシリーズ初制覇 インドネシアOP

[ 2017年6月19日 05:30 ]

インドネシアOP女子シングルス決勝で韓国の成池鉉を破り、優勝した佐藤冴香
Photo By 共同

 バドミントンのスーパーシリーズ(SS)インドネシア・オープンは18日、ジャカルタで各種目の決勝が行われ、女子シングルスで26歳の佐藤冴香(ヨネックス)が成池鉉(ソンジヒョン、韓国)を2―1で破り、初のSS制覇を果たした。日本勢は同種目で過去に三谷美菜津(NTT東日本)山口茜(再春館製薬所)奥原希望(日本ユニシス)が優勝している。男子シングルスの坂井一将(日本ユニシス)は日本勢で桃田賢斗(NTT東日本)に次いで2人目となるSS優勝を逃した。

 あふれる涙に達成感がにじんだ。世界ランキング17位の佐藤は縦横無尽にコートを動き回り、韓国の第一人者で同5位の成池鉉を振り切った。ロンドン五輪での大ケガから約5年。鮮やかに復活した大器は「ロンドンの時よりも強くなって帰ってこられた」としみじみと語った。

 丁寧にシャトルを拾っては持ち味の強打につなげ、1ゲーム目を一方的に先取。第2ゲームは終盤に逆転を許したが第3ゲームに再びギアを上げ、過去1勝12敗だった相手を破った。ロンドン五輪で痛めた左膝は全治まで約1年を要する重傷。「最初の2年は自分のプレーができず苦しかった」。リオ五輪には間に合わなかったものの昨年末の全日本総合選手権で初優勝。山口、奥原らに先駆け世界に挑んできた実力者が東京五輪3年前に国際大会でも再び輝きを放った。

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2017年6月19日のニュース