視覚障がい者柔道男子73キロ級代表に永井 東京パラへ再出発

[ 2017年6月19日 05:30 ]

 視覚障がい者柔道のW杯ウズベキスタン大会(10月9日開幕、タシケント)日本代表選考会が18日、東京都文京区の講道館で男女合わせて11階級が行われた。男子73キロ級では学習院大理学部数学科3年の永井崇匡(22)が優勝。日本視覚障害者柔道連盟は今大会の優勝者全員をW杯に派遣する方針を固めている。

 1歳で両目の視力を失った永井は2歳で柔道を始め、世界選手権出場の経験もある実力者。数学教師を目指し、2年の浪人生活を経験するなど、一時は競技から離れていたが、20年東京に向け再出発した。この日は2勝も「得意の寝技で決められるところを決めきれなかった」と反省。だが、若手の台頭が課題とあって22歳に対する期待は大きい。「W杯を経験すると課題が出てくると思うので、一つ一つ克服していきたい」と力を込めた。

 《女子57キロ級&男子90キロ級 広瀬夫妻V》パラリンピック・リオデジャネイロ大会の女子57キロ級で広瀬順子が銅メダルを獲得し、一躍有名となった広瀬夫妻は、夫の悠も90キロ級で優勝。そろってW杯出場を決めた。大会直前には、ロンドン五輪90キロ級銅メダリストの西山将士さんに代表コーチ就任をオファー。この日は西山さんが観戦に訪れた。悠は「五輪メダリストがパラリンピックを継続的に支援してくれれば、レベルも向上する。ぜひ実現してほしい」と熱望した。

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2017年6月19日のニュース