10度目制覇ナダル 喜びかみしめ「マジカル」、世界2位浮上

[ 2017年6月13日 05:30 ]

テニス全仏オープン最終日 ( 2017年6月11日    パリ・ローランギャロス )

全仏オープンで3年ぶり10度目の優勝を果たし、笑顔でトロフィーを抱くラファエル・ナダル
Photo By 共同

 全仏オープンで3年ぶり10度目の優勝を飾ったラファエル・ナダル(31=スペイン)が、最新の世界ランキングで2年8カ月ぶりに2位に浮上した。男子シングルス決勝で第3シードのスタン・バブリンカ(32=スイス)を6―2、6―3、6―1で圧倒。1回戦から1セットも落とさず通算15度目の4大大会制覇を果たし、同一大会10度目の優勝は4大大会史上初(68年のオープン化以降)の偉業となった。

 表彰式では10度の優勝を振り返る特別映像が流れ、スタンドには記念の巨大フラッグ。表彰台にも「10」の数字が入れられていた。赤土の王者の帰還を待ち望む期待にナダルは見事に応えた。「ここで10回も優勝できたことはマジカルだ」と積み上げてきた大きな喜びをかみしめた。

 3年ぶりに4大大会のタイトルを手にし、優勝18回のフェデラー(スイス)に次ぐ単独2位の15回となった。一時は10位まで落ちた世界ランキングも4位から2位まで戻った。左手首の故障から完全復活を果たし、敗れたバブリンカも「これまでよりベースラインに近く攻撃的。過去最高のプレーをしている」と称えた。ナダル自身も「今季は開幕から凄くいいプレーが続いている」と手応えは十分だ。世界1位のA・マリーとのポイント差はまだ2605点。だが昨年はウィンブルドンを欠場するなどシーズン後半戦の獲得ポイントが少ないだけに上積みのチャンスは十分。再びランキングの頂点に戻るチャンスも訪れそうだ。

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2017年6月13日のニュース