中村輪夢 BMXをメジャーに 新種目フリースタイル・パーク

[ 2017年6月13日 05:30 ]

公開練習で大技を披露する中村輪夢
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 2020東京五輪の新種目に決まったBMXフリースタイルのパークの有望株、中村輪夢(りむ、15)が12日、都内で練習を公開し「金メダルを首から提げたい」と3年後への意欲を語った。

 中村は15歳以下の世界王者。五輪種目への初採用は予想外のことだったが、「決まってから新しい目標になった」という。これまでは世界最高峰の大会である「Xゲーム」を目指していたが、五輪の金メダルへ照準を切り替えた。

 元BMX選手で専門ショップを経営する父・辰司さん(42)の影響で3歳からBMXに乗り始め、5歳でジャンプに挑戦。15年には13〜15歳の部で世界制覇するなど、ジュニアでは敵無しとなった。公開練習では3メートル以上を跳ぶ自慢のジャンプを披露。「目立つことは好き。目立つために誰よりも高いジャンプを目指している」と目を輝かせた。

 練習場不足などで競技人口は少なく、東京五輪をきっかけにメジャーな競技に引き上げたい考えだ。「BMXが注目されることがなかったので、大きな舞台で結果を残せたら名も広がる」と頼もしく語った。

 ▽BMXパーク BMXフリースタイルの1種目で、制限時間内に「バンク」と呼ばれる斜面や「カーブ」と呼ばれる縁石、スノーボードのハーフパイプ(HP)に似た「ランプ」などが設置された人工施設でジャンプや回転など技の難易度や独自性を競う。国際自転車連合(UCI)は昨年からW杯を開催している。

 【中村輪夢(なかむら・りむ】

 ☆生まれ 2002年(平14)2月9日、京都府出身の15歳。

 ☆学歴 京都市・西京極中―現在は通信制の高校に在籍。

 ☆スポーツ歴 小学低学年の時はBMXに生きるという理由で体操をやっていた。水泳、サッカークラブにも所属。

 ☆サイズ 1メートル65、55キロ。

 ☆家族構成 父、母、姉。

 ☆名前の由来 自転車パーツの「リム」。生まれた日にソルトレーク冬季五輪が開催中で「輪」に「夢」をつけた。

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