ルーマニアのバックス勢にも要警戒?ジョセフHC「ノースクラムの試合にしたいね」

[ 2017年6月9日 20:45 ]

10日の日本代表戦を控え、会場で前日練習を行うラグビールーマニア代表でトンガ出身のCTBファカオシーレア(中央)ら
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 バックス勢にも要警戒か?!ラグビー日本代表は9日、10日に熊本・えがお健康スタジアムで行われる「リポビタンDチャレンジカップ2017」のルーマニア戦に向け、会場で前日練習を行った。世界ランキング11位の日本に対し、ルーマニアは16位で、通算対戦成績も日本の4勝1敗。格下相手の6月のテスト初戦となるが、SH田中史朗(パナソニック)は「FWが強い相手。FW戦でやられるとリズムに乗れないので、そこで台頭に戦えるようにゲームをコントロールしたい」と話した。

 先発FW8人の平均体重は日本の109・3キロに対し、ルーマニアは112・8キロ。伝統的に大型FWを強みに、直線的な突進やセットプレーを得意としている。特にスクラムは欧州でも指折りの強さを誇る。日本も長谷川慎コーチの指導の下で向上しているものの、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチが「できればノースクラムの試合にしたいね」と冗談交じりに話すほど、警戒してみせた。

 一方のバックス陣も、決して侮れない。日本と同じく、W杯には87年の第1回大会から8大会連続出場中のルーマニアだが、バックスの陣容は15年W杯後、ガラリと変わった。今回先発するバックスは、7人中4人が国外出身選手。左WTBコブデンはイングランド出身で、右WTBタンジマナ、CTBファカオシーレア、キニキニラウはいずれもトンガ出身。アイランダー特有のスピードと敏しょう性を生かしたランプレーを仕掛けてくるとみられ、日本にとっては大きな脅威になる。

 19年W杯の出場権はまだ得ていないが、来年の欧州予選を突破すれば、日本と同じ1次リーグA組に入ることになるルーマニア。2年後の大一番に向け、相手の情報収集という意味でも重要な一戦となりそうだ。

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2017年6月9日のニュース