ひな 日本女子初アジア太平洋L参戦、みまは秋に中国下部Lへ

[ 2017年6月7日 05:30 ]

卓球世界選手権最終日 女子ダブルスで銅メダルを獲得し、表彰台で笑顔の伊藤(右)、早田組
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 卓球の世界選手権女子ダブルスで銅メダルを獲得した早田ひな(16=福岡・希望が丘高)が、今月にスタートする新規プロリーグ「アジア太平洋リーグ」に日本女子で初めて参戦することが6日、分かった。伊藤美誠(16=スターツ)は、秋の中国超級リーグの下部にあたる「甲Aリーグ」に参戦。海外での武者修行で、打倒・中国の夢をかなえる。

 女子ダブルス日本勢16年ぶり銅メダルの勢いのままに、早田が海外へ飛び出る。5日の準決勝に敗れ表彰式を終えると、今月開幕する国際的な新規プロリーグ「アジア太平洋リーグ」に参戦することを表明。胸に銅メダルを輝かせながら目も輝かせた。

 「今回はダブルスだけの出場でしたが、チキータ(バックハンドの攻撃的レシーブ)が効いていた。世界のトップ選手が集まる中で、チキータがどれだけ通用するか試したい」

 新プロリーグの勝敗は、20年東京五輪の代表に必要な世界ランキングに反映されないため、日本の女子選手は参加に二の足を踏んでいた。しかし、ここに来て今大会に連覇したリオデジャネイロ五輪金メダルの丁寧(26=中国)のスポット参戦が決まるなど、風向きが変化。早田も地力強化を念頭に、武者修行に出る決意をした。

 「練習の中でチキータは決まるけど、試合の中で質を高めたい」

 マレーシアが舞台の新リーグは、映画やテレビ番組を制作する会社が仕掛けており、新しい卓球の演出を試みようとしている。

 1試合あたり24分の時間制限、独自のスコアシステムなどで争うとしており、世界の有力男女12人が参加。6月から12月まで7節あり、約1億5000万円の賞金が用意されている。男子は水谷と張本が参戦する。

 一方、早田とコンビを組んだ伊藤は、中国超級リーグの下部にあたる「甲Aリーグ」に参戦する。世界選手権に出場した日本選手団は7日に帰国。20年東京五輪へ向け、それぞれが羽ばたいていく。

 ▽アジア太平洋リーグ 今季からマレーシアを舞台にスタートする海外のプロリーグ。より幅広いファンと視聴者に卓球をアピールするため、1試合24分で行う新しいフォーマットや独自のスコアシステム、ドラフトの導入などを予定している。男女12人、合計24人が参加し、男女のシングルス、混合チームの試合をリーグ戦形式で行う。

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