張本、手応えの8強「1、2年あれば勝てないことはない」

[ 2017年6月6日 05:30 ]

卓球・世界選手権個人戦最終日 ( 2017年6月5日    ドイツ・デュッセルドルフ )

男子シングルスの準々決勝 許キン(奥)に敗れた張本智和
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 4日の男子シングルス準々決勝では大会最年少記録で8強入りした張本智和(13=エリートアカデミー)が世界ランク3位の許キン(27=中国)に1―4で敗れた。

 世界最強のサウスポーを本気にさせたどころではない。ビビらせた。ゲームカウント1―2の第4ゲーム。5―9から、張本がサーブで崩してからの強打で1点返して3点差に詰めると、許キンがタイムアウトを取った。

 少々のことでは動かないのが、最強国のスタイル。それが肉薄されていない場面で「間」を求めた。必死でこのゲームを取りにきたと、13歳は感じていた。

 「6―9でタイムアウトを取られ、マジできたと思った。自分のために取ることはないと思っていた。声も出さないと思っていたけど、出してきた。警戒してたのかなと思う」

 得意のバックハンドを封じられ、サーブでほんろうされた。「今までやったことある選手とは違った」と1―4の敗戦を受け止めつつも、「あと1、2年あれば絶対に勝てない、ということはない」と超一流と今の自分との距離を測れた。

 「最年少記録よりも1枚のメダルが欲しかった」。届かなかったあと一歩は、東京五輪、その先への宿題。まだ13歳。可能性は無限に広がっている。

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2017年6月6日のニュース