ウォリアーズ連勝!カー監督復帰初戦でキャバリアーズに快勝 カリーは初のトリプルダブル

[ 2017年6月5日 13:38 ]

戦列に復帰したウォリアーズのカー監督(左)とトリプルダブルを達成したカリー
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 3年連続の同一カードとなったNBAファイナルは4日、カリフォルニア州オークランドで第2戦を行い、ウォリアーズ(西地区1位)が132―113(前半67―64)で昨季王者のキャバリアーズ(東地区2位)を下し、昨年同様に地元で連勝。今プレーオフでは不敗のまま14連勝を飾り、レイカーズが1988年から89年、キャバリアーズが2016年から17年にかけて樹立したプレーオフのリーグ最長連勝記録(13)を単一シーズンで更新した。

 この日は「脳脊髄液減少症」の治療を受けたスティーブ・カー監督(51)が4月19日の西地区1回戦(対トレイルブレイザーズ)の第2戦以来、46日ぶりに戦列に復帰。ようやく“全員集合”となった試合では後半からエンジン全開となって点差を広げていった。

 初戦で38得点を挙げたケビン・デュラント(28)は33得点、13リバウンドとプレーオフ自己最多の5ブロックショットをマーク。「彼(カー監督)が戻ってきたことですべてが整った」と戻ってきた指揮官に白星を届けた。

 ステファン・カリー(29)は36分の出場で32得点、10リバウンド、11アシストを稼ぎ、プレーオフ自身通算72試合目で初のトリプルダブルを達成。初戦で6得点と精彩を欠いたクレイ・トンプソン(27)も3点シュートを7本中4本成功させて22得点を記録するなど、チームを支える主力3人が底力を発揮して地元で白星を2つ並べた。

 カリーは「監督はベンチにはいなかったがずっと指示はしてくれていた。それでもベンチにいてくれるのは大きい。彼の声が聞けてうれしかった」と指揮官の復帰を歓迎。コートに登場する際、スタンディング・オベーションを受けてベンチに座ったカー監督は「やっと良くなった。もう十分、指揮を執れる」と笑顔を見せた。ただし昨年はホームで連勝しながらシリーズを逆転されており、「まだ何も終わっていない。去年は負けたんだ」と最後は引き締まった表情。敵地クリーブランドで迎える第3戦(7日)と第4戦(9日)に向けて気持ちを切り替えていた。

 一方、キャバリアーズはレブロン・ジェームズ(32)が第3Qまでにトリプルダブル(29得点、11リバウンド、14アシスト)を達成したが苦杯。プレーオフではマジック・ジョンソン(元レイカーズ)に並ぶ史上最多の8回目の快挙となったが、勝利にはつながらなかった。ケビン・ラブ(28)は27得点、7リバウンド、カイリー・アービング(25)も19得点と7アシストを稼ぐなどビッグ3はそれなりの活躍を見せたが、後半は49―65と押されっぱなし。最後まで勝機を見いだせなかった。

 なおプレーオフで両軍の選手が同じ試合でトリプルダブルを達成したのは、1970年の東地区決勝でウォルト・フレイジャー(ニックス)とルー・アルシンダー(バックス=のちにカリーム・アブドゥルジャバーに改名)が3部門に2ケタの数字を並べて以来、47年ぶりの出来事。ファイナルでは史上初めてとなった。

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