大関・高安が誕生 「正々堂々精進します」と“稀勢流”シンプル口上

[ 2017年5月31日 09:38 ]

大関昇進伝達式で口上を述べる高安。両隣は田子ノ浦親方夫妻
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 日本相撲協会は31日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月9日初日、愛知県体育館)番付編成会議と臨時理事会を開き、関脇・高安(27=田子ノ浦部屋)の大関昇進を正式に決定した。新大関の誕生は2015年夏場所後の照ノ富士(25=伊勢ケ浜部屋)以来2年ぶりで、平成生まれの日本出身力士では初となった。

 高安は都内ホテルで行われた伝達式で使者の春日野理事(元関脇栃乃和歌)と片男波審判委員(元関脇玉春日)から昇進を伝えられ、「謹んでお受け致します。大関の名に恥じぬよう、正々堂々精進します」と口上を述べた。「大関の名を汚さぬよう精進します」「横綱の名に恥じぬよう精進致します」と大関、横綱と2度の伝達式とも簡潔な口上だった同部屋の横綱・稀勢の里(30)に続き、四字熟語なしのシンプルな決意表明となった。

 茨城県土浦市出身の高安は05年春場所で初土俵。10年九州場所で新十両昇進し、翌年名古屋場所で新入幕を果たしたが、いずれも平成生まれで一番乗りだった。今年初場所では2横綱3大関を倒す活躍を見せて11勝を挙げると、春場所は12勝3敗で殊勲賞を獲得。大関獲りがかかった夏場所では11勝4敗の成績を残し、3場所合計34勝として昇進の目安とされる33勝を上回った。

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