高安、にこやかに会見「模範になるような堂々とした大関に」

[ 2017年5月29日 12:16 ]

<大相撲夏場所>一夜明け会見で笑顔を見せる高安
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 大相撲夏場所で11勝を挙げ、3場所合計34勝として大関昇進を確定させた関脇・高安(27)が千秋楽から一夜明けた29日、東京都江戸川区の田子ノ浦部屋で会見に臨んだ。

 場所中の厳しい表情から一転、表情はにこやかで「15日間ケガなく取り終えて、ホッとしている」と肩の荷が下りた様子。31日の名古屋場所(7月9日初日、愛知件体育館)番付編成会議、臨時理事会を経て正式に大関となるが「まだそれほど実感はない。その時にならないと感じられない」と話した。

 勝負の15日間をあらためて振り返り「(初の大関獲りだった)昨年の九州で結果を出すことができず、やってやろうという覚悟で稽古した。いい形で初日に入れて、ポイントだった初日で勝つことができて、いい波で取れた」と話した。

 大関という地位については「中途半端な覚悟では取れない地位」と捉えており「模範になるような堂々とした大関になりたい」と抱負を語った。兄弟子の稀勢の里とは前日の部屋の打ち上げパーティーで話し「おめでとう」と言われたという。「横綱はとても大きな存在で、感謝の言葉しかない。今の自分があるのは横綱のおかげ」と同じ茨城県出身の兄弟子に敬意を表した。

 大関の上には横綱という地位しかない。「目指せるところに上がってきたので、次は優勝したい。優勝しないと次には上がれないので、その気持ちで取り組みたい。15日間、全部勝つつもりで取りたい」。平成生まれの日本出身では初めて大関の座を手にした高安は、早くも大きな目標を口にした。

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2017年5月29日のニュース