錦織 気負いなし、前哨戦不本意結果も「ポジティブな気持ち」

[ 2017年5月29日 05:30 ]

テニス 全仏オープン第1日 ( 2017年5月28日    パリ・ローランギャロス )

全仏オープン初戦に向けて練習する錦織
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 28日に開幕し、男子シングルスで世界ランキング9位の錦織圭(27=日清食品)は公式会見を行い、4大大会初優勝に向けた意気込みを示した。錦織の1回戦は30日となる予定。予選から勝ち上がった世界102位のダニエル太郎(24=エイブル)が、13年ウィンブルドン4強で世界164位のイエジ・ヤノビチ(26=ポーランド)を6―4、6―4、6―4で下して2年連続で2回戦に進出した。

 大会開幕の熱気とは裏腹に錦織の表情は冷静だった。「いつでもチャンスはみんなにある。2週間いいテニスをしていきたい」と気負いなく語った。今季は前哨戦で思ったような結果が出ず、試合勘を養うために全仏前週のジュネーブ・オープンにも緊急参戦した。例年とは違う調整にも「ここ数年はクレーで結果が出ている。今年もポジティブな気持ちは変わらない」と不安を打ち消した。この日のモンフィス(フランス)との試合形式の練習では、強打で何度も押し込む場面をつくった。右手首の不安は感じさせず、上々の仕上がりをアピールした。

 海外のブックメーカーの優勝予想はナダルが本命、ジョコビッチが対抗馬、バブリンカ、A・マリー、ティエム、A・ズベレフ、錦織と続く。オッズ30倍以上の伏兵的な存在から頂点を目指していく。

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2017年5月29日のニュース