高安 黒星引きずらず9勝目、大関昇進“王手”「気楽にできた」

[ 2017年5月25日 05:30 ]

大相撲夏場所11日目 ( 2017年5月24日    両国国技館 )

栃煌山(右)をはたきこみで破る高安
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 10日目の白鵬戦の黒星を引きずらず、高安が快勝した。5勝18敗と合口の悪い栃煌山戦でも迷いはなかった。体ごとぶつけて先手を取り、突っ張ってから相手の動きを見てはたいた。「踏み込みは良かった。緊張もなく気楽にできた」と淡々と振り返った。9勝中、はたき込みでの勝利は4勝目。引き技は消極的と取られがちだが、今場所の高安は圧倒的な圧力をかけてから決めており、逆に強さが際立つ。

 稀勢の里からは休場を決めた後に声を掛けられたという。「多少は話しました。ハッパをかけてもらいました」。その内容については「忘れた」とはぐらかしたが、兄弟子の言葉は勇気となった。「自分はしっかり集中して役目を果たしたい」。初場所から11勝、12勝、そして今場所9勝目。3場所32勝となり、大関という地位がはっきりと見えてきた。

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2017年5月25日のニュース