今平、初Vへ5差独走 世界のトレンド「左利き右打ち」ショット光る

[ 2017年5月21日 05:30 ]

男子ゴルフツアー 関西オープン第3日 ( 2017年5月20日    京都府城陽市 城陽カントリー倶楽部=7037ヤード、パー71 )

9番、バンカーショットを放つ今平周吾
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 初日から首位の今平周吾(24=レオパレスリゾートグアム)が4バーディー、2ボギーの69で回り、通算8アンダーで2位と5打差の独走態勢に入った。「左利きの右打ち」という世界のトレンドから繰り出すショットを武器にして初の単独首位で最終日逃げ切りを図る。

 世界で脚光を浴びる「型」の今平は、ショットの良さが際立つ。特に9番パー4の第2打はピン上に落ちてバックスピンで2メートル戻り、1メートル弱にピタリ。硬いグリーンに苦しむ周囲をよそに、2位に5打差の独走態勢を築いた。

 「4日間でボギーが4つしかない。それでこの位置だと思っている」

 淡々と戦況を読む24歳は、実は左利きだ。文字と食事は右ながら、「投げたり蹴ったりは左」と打ち明ける。今年のマスターズ優勝のガルシア、スピース、ステンソンも同じタイプ。丸山茂樹とともに米ツアーを戦い解説者も務める杉沢氏は「共通点は足の軸が右で手のリードが左。(双方で引っ張り合うことで)力が生まれる。理想的」と利点を説明する。1メートル65で平均291ヤードを飛ばす今平の飛距離の秘けつはそこにある。

 レフティーのクラブ流通量の少なさを考え、競技を始めた9歳から右打ちの今平は、精度にも利点を感じている。「右利きの人は右手で打つイメージと聞く。僕は左手で打つ感覚。(手で余計な操作をしない分)コントロールに結びつく」。正確なショットを武器に、初優勝を狙う。

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2017年5月21日のニュース