朝比奈、世界選手権前に正念場 「癒やし」も「息抜き」もない海外遠征へ

[ 2017年5月16日 11:58 ]

柔道のグランドスラム・エカテリンブルク大会出場のため、成田空港で出発の手続きをする女子78キロ超級の朝比奈沙羅(右奥)
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 柔道のグランドスラム(GS)エカテリンブルク大会(ロシア、20、21日)に出場する男女の日本代表選手団が16日、成田空港から現地へ向け出発した。今夏の世界選手権(ブダペスト)の女子78キロ超級代表にも内定している朝比奈沙羅(東海大)にとっては、夏の大一番を前にした最後の国際試合となる見込み。出発前を前に「世界選手権前の最後の試合なので、しっかり調整ができれば」と抱負を語った。

 4月の全日本女子選手権を初制覇するなど、今乗りに乗っている女子重量級のホープだが、蓄積疲労や体調不良の影響で「あまり調子は良くない」という。さらに心配なのは、ラッキーアイテムにしている、うさぎのぬいぐるみを忘れてしまったこと。今年2月のグランドスラム・パリ大会の際に、現地のスーパーで「目が合ったので」購入したというが、荷造りの際に忘れてしまったもようだ。

 加えて父・輝哉さんからは「治安が心配なので、あまり出歩くな」とくぎを刺されたそうで、今回は海外遠征での楽しみである観光も自重の予定。「癒やし」も「息抜き」も奪われる大ピンチ(?)を乗り越え、昨年12月のGS東京大会から続くGS3連勝を目指す。

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2017年5月16日のニュース