鈴木愛、今季初Vで感謝の美酒!母・美江さん「何よりのプレゼント」

[ 2017年5月15日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ほけんの窓口レディース最終日 ( 2017年5月14日    福岡県福岡市 福岡CC和白C=6308ヤード、パー72 )

<ほけんの窓口レディース最終日>優勝カップを手に笑顔の鈴木
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 首位で出た鈴木愛(23=セールスフォース)が4バーディー、2ボギー、1ダブルボギーの72で回り、通算7アンダーで今季初優勝。昨季の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯以来となる通算4勝目を挙げた。

 首位を守りきった鈴木が母・美江さん(46)にささげる通算4勝目を手にした。「今までで一番良い母の日になった」。笑顔がはじけた。

 プラン通り後半に勝負を仕掛けた。猛チャージは当初、観戦予定のなかった美江さんの到着に合わせたかのように始まった。母が香川県から在来線、新幹線と乗り継ぎ、11番プレー中に到着すると、鈴木は12番パー3では7Iであと少しでホールインワンというピンまで10センチにつけるスーパーショットを見せた。14番は残り100ヤードからの第2打を50度で1・5メートルにピタリ。ここで母の存在に気づき「来てくれてびっくりした」と勇気は100倍に。16番では6メートルのバーディーパットを沈め、一気にスコアを伸ばした。「(優勝)いけるかもと気が緩んだ」17番は第1打を左に大きく曲げてOBとし、ダブルボギーを叩いたが、「気持ちを切り替えた」18番をパーセーブし勝負を決めた。

 家族の強力タッグで涙のプレーオフ敗退の雪辱を果たした。美江さんは「サイバーエージェント(・レディース)の時は相当悔しそうだったので、優勝できてよかった。何よりの母の日のプレゼントです」と鈴木をねぎらった。ツアーで戦う娘を食事面でもサポートするため、昨年から炊飯器を持ち歩く。ラウンド中に食べるおにぎりは母の手製だ。ただし、今週は12日までプロテストの2次予選を受験した妹の花奈(21)に美江さんがついた関係で、姉・志歩さん(24)がサポート役を務めた。鈴木は「(栄養面、移動面など)凄く考えてもらっている」と家族に感謝の言葉を口にした。

 賞金ランクも2位に浮上し、次戦は前年覇者として迎える中京テレビ・ブリヂストン・レディース(19日開幕)。「最高の形で迎えられる。まずは体のケアをして、来週も良い成績を残したい」と早くも通算5勝目を見据えた。

 ◆鈴木 愛(すずき・あい)1994年(平6)5月9日、徳島県生まれの23歳。宮里藍に憧れ小学5年でゴルフを始めた。10、11年にはJGAナショナルチームの育成選手に選出されるなど頭角を現し、13年にプロ入り。14年、日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯を大会史上最年少の20歳128日で優勝。16年にも同大会を制し3勝目を飾った。通算4勝。1メートル55、55キロ。

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