日本、アジア選手権3連覇も… 若手のアピール不発 今大会最少16得点

[ 2017年5月14日 05:30 ]

ラグビー アジア選手権最終戦   日本16―0香港 ( 2017年5月13日    香港 )

相手のタックルをこらえる松橋(AP)
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 日本は16―0で香港を破り、4戦全勝で大会3連覇(前身のアジア5カ国対抗を含むと10連覇)を決めた。一進一退の攻防が続いた前半は3―0で折り返し。後半にWTBアマナキ・ロトアヘア(リコー)のトライなどでリードを広げたが、若手中心のジャパンは最後まで苦戦を強いられた。6月にはスーパーラグビーに参戦中の主力選手が加わり、19年W杯で同組となった世界ランキング4位のアイルランドなどと対戦する。

 WTB山田とCTB中村を除けば、先発13人が代表歴2年未満。15人の総キャップが94と3桁に満たない若きジャパンは、最後まで煮え切らないまま大会を終えた。守備面は完封勝利で向上を証明したが、1トライ、16得点はともに今大会最少。ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)は「ディフェンスは素晴らしかった」と称えたが不完全燃焼は否めない。

 人工芝のグラウンドで天候は雨。滑りやすいピッチ状況で指揮官が掲げるキックを交えた攻撃は不発に終わった。接点で激しく競られてテンポの速いボール回しもできず、ようやく前半28分にSO山沢のPGで先制。相手の走力が落ちた後半は攻撃にリズムが出て、5分に中村のキックを起点にロトアヘアのトライが生まれたが、突き放すまでには至らなかった。

 19年W杯の前哨戦となる6月のアイルランド2連戦へ向け、アジア選手権は若手の登竜門。ジョセフHCは「タフでフィジカルな相手と対戦する経験を積めたのは良かった」と総括したが、果たして何人の選手が主戦級に交じり6月の代表に招集されるだろうか。

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2017年5月14日のニュース