野中&野口、2000人熱視線に「緊張」も予選突破 ボルダリングW杯

[ 2017年5月7日 05:30 ]

ボルダリング・ワールドカップ八王子大会第1日 ( 2017年5月6日    エスフォルタアリーナ八王子 )

1位で予選を通過した野中(左はショウナ・コクシー)
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 ボルダリング・ワールドカップ八王子大会は男女予選が行われ、昨年のW杯総合2位の野中生萌(19=東京都連盟)が2組1位、野口啓代(27=茨城県連盟)が同組2位で通過した。20年東京五輪での実施決定以降、国内開催のW杯は初めてで準決勝、決勝の7日はチケットが完売。高い注目の中、日本勢が頂点を目指す。

 経験豊富なクライマーでも、少し動きが硬くなった。野中と野口は「緊張しました」と口をそろえた。20年東京五輪でスポーツクライミングの実施が決定して以降、国内で初めて開催されたW杯。昨年4月の加須大会の予選は600人の観衆だったが、今年は予選から約2000人が熱い視線を送った。「たくさんの方が来てくれた」と喜んだ野中は2組で唯一、全5課題を完登。野口は最終第5課題をクリアできなかったが、2組2位で予選を突破した。

 7日は準決勝、決勝が行われる。既にチケットは前売りで1600枚が完売し、当日券の販売もない。関係者や招待された小学生を含めると、2500人収容の会場が満員となる予定だ。今季のW杯は1、3戦で野中が3位、2戦で野口が3位に入ったが、まだ日本女子の優勝はない。野中が「目標は優勝」と言い切れば、野口も「全部の課題をパーフェクトにできればいい」と気合十分。海外の強力ライバルを撃破し、特別なタイトルを手に入れる。

 ▼ボルダリング 高さ約3〜5メートルの壁に付いたさまざまな形のホールド(突起物)を手掛かり、足掛かりにし、命綱なしで課題(コース)を登る。複数の課題に挑んで完登した数を競い、同数の場合は完登に要したトライ数の少ない選手が上位となる。予選は5本の課題に各5分の制限時間で挑み、20人(予選が2組に分かれた場合は各組10人ずつ)が準決勝に進出。準決勝は4つの課題を各5分、6人で争う決勝は4つの課題を各4分で競技を行う。20年東京五輪は男女20人ずつが出場し、ボルダリング、リード、スピードを全て行う複合で争う。

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2017年5月7日のニュース