20歳岡山が好位置キープ、「骨ストレッチ」で緊張ほぐし挽回バーディー

[ 2017年5月6日 05:30 ]

女子ゴルフツアー ワールド・サロンパス・カップ第2日 ( 2017年5月5日    茨城県つくばみらい市 茨城ゴルフ倶楽部西コース=6670ヤード、パー72 )

<ワールドレディスサロンパスカップ2日目>18番、バーディーパットを決めた岡山絵里は笑顔を見せる
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 首位から出た岡山絵里(20=ニトリ)が好調のショットを武器に1打差の2位と好位置をキープした。

 岡山が1打差の2位に食らいついた。ツアー出場51試合目で初めて首位から出て「朝の練習は緊張した」と言うが、コースに出ると堂々とプレーした。「緊張を受け入れて、一打に集中してプレーできた」。4バーディー、1ボギーの69で上位の座を守った。

 好調のショートゲームでスコアを伸ばした。9番(パー4)ではフェアウエーから「好きな距離」という残り100ヤードの第2打をPWで30センチに寄せて初バーディー。15番(パー3)でも168ヤードを7Iで1・5メートルにつけてバーディーを奪った。「自己採点は85点。少し迷いが出てしまったけど、気持ちを前向きに、冷静に対処できた」と胸を張った。

 弱かった自分とは決別する。昨年7月の大東建託いい部屋ネット・レディースでは初の優勝争いで「凄く緊張してしまった」と3打差の2位で涙をのんだ。「いつもミスが許せなくて、一つのことをああすれば、こうすればと引きずってしまう」と自己分析し、メンタル強化の本を読んで改善に取り組んできた。

 関節の柔軟性を高めるとともに、緊張をほぐす効果もある「骨ストレッチ」も取り入れた。「肩を上にグッと上げてトンと落とす」。この日はホール間に行ってリラックス。17番(パー5)で3パットし初ボギーを叩いたが、18番(パー4)のバーディーですぐさま挽回した。「今までなら凄く落ち込んだと思う。でも、18番のティーショットでは最高のスイングと最高のショットを打つイメージをしてそれができた。成長したと思う」と実感を込めた。

 「明日は大事な日。でもあまり気負わず自分の心と相談しながら、コースともうまく駆け引きしてパーを重ねたい」。プロ2年目の20歳はツアー初優勝、しかもメジャーVを視界に入れながらも落ち着き払っていた。

 ◆岡山 絵里(おかやま・えり)1996年(平8)大阪府交野市出身の20歳。8歳でゴルフクラブを握り、小学6年で全国小学生大会優勝。大商大高では14年の春季全国高校選手権優勝、世界ジュニアにも出場した。15年夏のプロテストに合格。昨年は36試合に出場し大東建託いい部屋ネット・レディースで2位など賞金ランク39位となり初シードを獲得。今季これまではアクサ・レディースの11位が最高成績。1メートル61、64キロ。

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