稀勢ビックリ!“無断欠席騒動”発生 田子ノ浦親方が協会に伝え忘れ…

[ 2017年5月4日 05:30 ]

報道陣の取材に応じる稀勢の里
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 横綱・稀勢の里(30)が“無断欠席騒動”に巻き込まれた。横綱審議委員会(横審)による稽古総見が3日、東京都墨田区の両国国技館で一般に無料公開して行われ、左上腕付近の負傷を抱える稀勢の里は、独自調整を行うため田子ノ浦親方(元幕内・隆の鶴)に伝えた上で欠席。ところが、師匠が日本相撲協会に欠席の連絡をしなかったことで、無断欠席を疑われるという混乱を招いた。

 思わぬ騒動に巻き込まれた。稀勢の里は2日の夜に翌日の稽古総見を欠席する意向を田子ノ浦親方に伝えていた。まだ患部に不安があり関取衆とは相撲を取れないため、この日は部屋で若い衆を相手に稽古していた。ところが、師匠が協会への連絡を怠ったため誰も欠席理由が分からず、インターネット上では“無断欠席騒動”に発展。「(インターネットのニュースを)見てビックリした。“何だこれ”と」。本人も驚きの展開となった。

 稀勢の里が田子ノ浦部屋から出てきたのは午後1時30分。「四股とか基本のみだったら(稽古総見で)できましたけど、相撲を取ってみたいというのがありました」と稽古総見を欠席した理由を説明した。ただ、姿を見られると期待して両国国技館には徹夜組を含むファン8000人が館内を埋めていただけに「(独自調整を優先して)申し訳なかった」と反省も口にした。一方、田子ノ浦親方は八角理事長(元横綱・北勝海)から電話で「(欠席の場合)もっと早く伝えないと」と叱られたようで、「僕の不手際です。迷惑掛けてしまって申し訳ない」と全面的に謝罪した。

 稽古総見を欠席したことで状態が懸念される稀勢の里だが、8日から2日間行われる二所ノ関一門の連合稽古で関取衆と相撲を取ることを目標に掲げている。「今日の感じを見ると、(関取との相撲は)もっと早くなるかも」と一定の手応えはつかんだ様子だ。春日野広報部長(元関脇・栃乃和歌)からは「自覚を持たないと、大関とは違うんだから」という苦言も受けたが、万全の調整を貫き通して本場所の土俵に立つ覚悟だ。

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2017年5月4日のニュース