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ヒクソン苦しめた男 日本柔道にブラジリアン柔術流”秘技”注入

柔道の女子日本代表合宿で、寝技の講習を行う日本ブラジリアン柔術連盟会長の中井祐樹氏(中央)
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 「ヒクソンを苦しめた男」に学べ――。柔道の世界選手権(8月、ブダペスト)女子日本代表が2日、東京都北区の味の素ナショナルトレセンで行っている合宿で、日本ブラジリアン柔術連盟の中井祐樹会長(46)から寝技や関節技の講習を受けた。同氏は95年に総合格闘技の舞台でヒクソン・グレイシーと対戦した経験がある猛者。同氏から柔術ならではの技術を吸収し、今夏の世界一決定戦に挑む。

 手本を見せる中井氏を取り囲む選手たちから感嘆のため息が漏れた。寝技で足を絡まれた際の対処法では、人間の骨格構造やてこの原理を利用して脱出するのがブラジリアン流。力任せになりがちだった柔道にはない発想と技術を目の当たりにし、78キロ超級代表の朝比奈沙羅(東海大)も「新しい発見が多かった。(防御側が相手の脚を抜きにくくする)二重絡みがあんなに簡単に取れるとは思わなかった」と話した。

 昨年のリオ五輪後に新体制となり、他競技交流を積極的に行っている日本代表。先月にはレスリング代表と合同練習で倒す技術を学んだばかりだが、今回は「寝技の柔道」とも言えるブラジリアン柔術の寝技や関節技、絞め技、防御術を学んだ。元々、日本人柔道家の前田光世がブラジルで広め、競技に昇華したのがブラジリアン柔術。柔道出身の中井氏も「全日本クラスから(指導の)声が掛かるとは思わなかった。数年前なら考えられなかった」と歓迎した。

 今年から採用されている国際柔道連盟(IJF)の新ルールでは、指導差では4分間で勝敗が決まらないため、延長戦に入る確率が高い。そこで重要なのが、立ち技後の寝技への移行。抑え込みの技ありがこれまでより5秒短縮、10秒で技ありとなる新ルールでは寝技が有効だ。以前から中井氏とつながりがあった全柔連の金野潤強化委員長を介して今回の講習を実現した増地克之監督も「最初から(寝技を)諦めるな、というものを教えてもらった。継続して合宿に来てもらいたい」と、今後も継続して教えを請う考えを示した。

 朝比奈も「寝技の重要性は高くなっている。今回で終わらせずに今後につなげたい」と貪欲。あらゆる競技からの学びを経て、世界一へと上り詰める。

 ▼ブラジリアン柔術 ブラジルに移民した柔道家の前田光世が柔道の技術を基に実戦の中で体得した技術をカーロス・グレイシーらに伝授し、弟子たちが改良を加えて広まる。投げても一本とはならずに、柔道では禁止されている寝技への引き込みが許されている。関節をきめると一本となる。

[ 2017年5月3日 05:30 ]

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