準決勝シリーズ開幕 セルティクスが逆転で先勝 トーマスが33得点!

[ 2017年5月1日 12:16 ]

前歯を折りながら奮闘したセルティクスのトーマス(AP)
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 NBAプレーオフの東地区準決勝シリーズが開幕。1位セルティクスは地元ボストンで4位ウィザーズを123―111(前半59―64)で下して先勝。1回戦(対ブルズ)の第3戦から通算で5連勝を飾った。

 試合の序盤は大苦戦。開始3分39秒で0―16となる最悪の滑り出しだった。4分49秒にはこの日最大の17点差(3―20)。しかし第2Qからリズムを取り戻し、第3Qを36―16と圧倒して試合をひっくり返した。

 「(ボストンに)到着したのは午前4時。タフなスケジュールだったけれどプレーオフだから言い訳はできなかった。プレーすると決めた以上、すべてを出し切った」と1メートル75の司令塔、アイゼイア・トーマス(28歳)が接触プレーで前歯を折りながら38分の出場で33得点と9アシストをマーク。4月28日に1回戦の勝利を決めたあと(ブルズに4勝2敗)、自動車事故で4月15日に死亡した妹チャイナさんの葬儀に参列するため、いったん故郷のワシントン州タコマに戻ったが、試合当日の早朝にボストンに戻って中1日で迎えた第1戦に先発した。

 そのトーマスが歯の治療のためロッカールームに戻っていた第2Qからセルティクスは反撃開始。この日はトーマスの親友、エイブリー・ブラドリー(26歳)が18得点、センターのアル・ホーフォード(30歳)が21得点、9リバウンド、10アシスト、ジェイ・クラウダー(26歳)がプレーオフの自己最多となる24得点をマークして疲れが残るトーマスをサポートした。

 ウィザーズはトーマスがドリブルをつき始めるとダブルチームで応戦したが、キックアウトされたボールを他の選手がうまく処理。チームの3点シュートは39本中19本を成功させており、的を絞らせないオフェンスで試合の流れを変えた。

 ブラッド・スティーブンス監督(40歳)は1回戦で第1戦と第2戦を落としたあと、第3戦からアミール・ジョンソン(29歳)に替えてジェラルド・グリーン(31歳)を先発に起用。ジョンソンが2メートル6であるのに対しグリーンは2メートル1で、この時点で先発平均身長は194・0センチにまで低下していた。そして準決勝第1戦の後半からはそのグリーンに変えてガードで1メートル93のマーカス・スマート(23歳)を起用。セルティクスは平均192・4センチというNBA史上まれに見る「超スモール・ラインアップ」で勝利を引き寄せた。

 1回戦でホークスを4勝2敗で退けたウィザーズは、ジョン・ウォール(26歳)が20得点と16アシスト、ブラドリー・ビール(23歳)が27得点とここまでチームを支えてきたガード・コンビが活躍。しかしペイント内の得点では“小兵軍団”となったセルティクスに38―54と遅れをとり、後半に入ると相手の3点シュートによる“集中砲火”を浴びて敗れ去った。なおこのカードの第2戦は2日に行われる。

<2日のテレビ放送>

キャバリアーズ―ラプターズ

WOWOWライブ 7時45分〜

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