え！？桐生が１２秒５３で、しかも追い風参考記録？

松江市の陸上大会にゲストで参加した桐生は表彰式のプレゼンターを務めた
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　前日２９日の織田記念国際（広島市）で１０秒０４で走った桐生祥秀が３０日、松江市での全山陰陸上競技大会にゲスト参加。小学生との１００メートル走に出場した。中盤から少し力を入れて走り、子どもを突き放してゴールすると、約４０００人の観衆が拍手。タイムは１２秒５３だった。

　前日は向かい風０・３メートルと条件に恵まれなかった。それを皮肉るように、「昨日、この風なら」とジョークが飛び出た。しかし、風速２・８メートルと聞くと「追い参（追い風参考）か」と、笑顔いっぱいだった。

　東洋大の土江コーチが島根県出身という縁もあって、大会に参加した。会場を去る前には子どもたちからサイン攻め。予定の時間を過ぎても、要望に応じていた。「ワイワイしてすごく楽しかった」。９秒台の期待を背負う戦いがこれからも続く。つかの間の心のリフレッシュを完了したようだった。