カーリング混合、日本は五輪消滅…フィンランド戦惜敗でPO逃す

[ 2017年4月29日 05:30 ]

フィンランド選手(右)と健闘をたたえ合う小笠原
Photo By 共同

 来年の平昌五輪出場枠を懸けたカーリング混合ダブルスの世界選手権第6日は27日行われ、小笠原歩(38)と阿部晋也(37)の日本は1次リーグA組最終戦でフィンランドに4―6で競り負け、敗退した。日本の五輪出場枠獲得は16強によるプレーオフ(PO)進出が最低条件だったため、五輪への道が途絶えた。日本は3勝4敗でPO自動進出の3位以内に入れず、各試合前に先攻後攻を決めるショットから算出するドローショットチャレンジ(DSC)によりA組4位に。だがD組4位のイングランドにDSCで劣り、PO進出最後の1枠を逃した。

 小笠原は敗戦と五輪消滅が決まると、屈託ない笑顔で相手選手と抱擁を交わした。「凄く悔しいけど、相手も凄く良かった」。2月に結成した急造ペアが昨年大会7位の強豪からの金星にあと一歩と迫る健闘を見せた。

 最終第8エンドを有利な後攻で迎え逆転勝利のチャンスが芽生えた。だが小笠原のラストショットは、当てたハウス(円)内の日本のストーンは左へそれ、投げたストーンは右へ。中央に一つも置けず互いに得点するシーソーゲームで初めて許したスチールが終焉(しゅうえん)を告げた。

 4人制では違う選手が担う1投目とラストショットを、ダブルスは同じ選手が投げる。4人制のスキップとして五輪5位の実績を持つ小笠原は「ダブルスを長年経験している彼らのうまさに自分たちは足りなかった」と力量差を認めた。今後については北海道銀行で競技を続行する意欲を強調した一方で、「同じペアが世界を経験し続けることが大事」とペアと両立の可能性ものぞかせた。

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2017年4月29日のニュース