ジョセフHC 若手ジャパンに最後通告 魂のあるプレーを!

[ 2017年4月25日 19:16 ]

ラグビー日本代表の合宿で、ランニングメニューを行う選手を見守るジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(中央)
Photo By スポニチ

 ラグビー日本代表が25日、アジア選手権第2戦の韓国戦(29日、秩父宮ラグビー場)に向けて、東京都内で練習を再開した。22日の初戦の韓国戦(韓国・仁川)は47―29と勝利したものの、相手に計5トライを許し、後半のスコアは12―17と追い上げられる大苦戦。試合直後にも「残念だったのは11人が初キャップにも関わらず情熱が足りなかったところだ。ディフェンスでは激しさや、死に物狂いで止めるというところがあまりなかった」と厳しい評価を下したジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチは改めて「(情熱をもったプレーは)代表として譲れない。最初の5分で2トライを取り、選手が過信したのが(苦戦の)原因」と振り返った。

 練習では指揮官自ら手本を見せ、選手に熱い言葉を投げかけた。チーム全体の成功率が71%、外した本数が40本で「基本的には負ける(数値)」だったタックルの練習は、付きっきりで指導。何度も「高い!」と怒声を上げ、低く鋭く入るように指導した。昨秋のヘッドコーチ就任以来、ジョセフ氏がこの日ほど練習に付きっきりになるのは異例。自らの行動で、選手の意識を変える狙いがあったと見られる。

 26日には第2戦の登録メンバー23人が発表されるが、「もう一度チャンスが与えられる選手もいるが、与えられない選手もいる」と明言した。自身もニュージーランドと日本の2国で代表歴があり、国を代表して戦うことの誇りや責任は誰よりも理解しているジョセフ氏。魂のないプレーをする選手には今大会中はもちろん、今後は代表に招集しない方針を示した。それはつまり、選手にとっては19年W杯への道が絶たれることを意味する。

 異例の厳しい言葉が、選手の意識に変化をもたらすか。29日の第2戦で、その答えが出る。

続きを表示

2017年4月25日のニュース