カーリング混合 小笠原・阿部組が初勝利 平昌五輪への望みつなぐ

[ 2017年4月25日 05:30 ]

カーリング 混合ダブルス世界選手権第2日 ( 2017年4月23日    カナダ・レスブリッジ )

ブラジルに快勝し歓声に応える小笠原(左)と阿部=レスブリッジ(共同)
Photo By 共同

 来年の平昌(ピョンチャン)冬季五輪の出場枠を懸けて、世界ランキング17位の日本は小笠原歩(38)と阿部晋也(37)組が、1次リーグA組第2戦で同34位のブラジルに11―4で快勝。初勝利を挙げ通算1勝1敗とした。2人のショット成功率が90%を上回った日本は、有利な後攻で常に複数点を奪う盤石の戦いぶり。第7エンドで7点差と突き放し、相手がギブアップを宣告した。24日の第3戦は同43位のクロアチアと対戦する。

 黒星発進で垂れこめた暗雲を吹き飛ばす圧勝だ。日本は阿部のショット精度が増し、小笠原も抜群の安定感を発揮。見事に軌道修正して五輪切符への望みをつないだ。

 試合前に先攻後攻を決めるため両チームが1投ずつ行うラストストーンドローで、前日の初戦は不調だった阿部が好感触をつかんだ。「最初にいいところに投げられたので、その感じで」。有利な後攻の権利を得た第1エンドからショットがさえわたった。ハウス(円)中央に近づけるドロー、相手のストーンをはじき出すテークアウトとも鮮やかに成功し、着実にハウス内に石を集めて3点リード。第3エンドも3点を奪い、第7エンドも2人のテークアウトが狙い通り決まってまた一挙3点。1エンドを残して相手を逆転不能に追い込んだ。

 小笠原は「勝利というよりも試合の内容。いいときはコミュニケーションもいいし、イメージ通りに置くことができる」と手応えを強調した。4人制ではスキップでスイープに参加しない2人が組むだけに、スイープの感触も上向きなのが今後への好材料。大会2日目で視界は大きく開けた。

 ▽カーリングの混合ダブルス 男女各1人のペア同士で対戦する。10エンドで争う4人制と違い8エンドで実施。ストーンを置いた状態で始め1エンド各5投で争う。1人が1投目と5投目を、もう1人が2、3、4投目を担当。2人の連係とショットを操るスイープ力が不可欠で、仕事量が多い。4人制よりハウス(円)内にストーンがたまりやすくスリリングな展開が魅力で五輪では来年の平昌大会で初採用される。

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2017年4月25日のニュース