スケボー15歳・西村V“夢への第一歩”東京五輪へ新種目幕開け

[ 2017年4月24日 05:30 ]

スケートボード第1回日本選手権 ( 2017年4月23日    東京都足立区・ムラサキパーク東京 )

女子決勝で華麗な演技を見せた西村
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 2020年東京五輪の追加種目に決まったスケートボードの第1回日本選手権が23日、強化指定選手候補選考会を兼ねて東京都足立区のムラサキパーク東京で行われた。女子は4月から高校生になったばかりの西村碧莉(あおり、15=ムラサキスポーツ)が56・7点、男子は池田大亮(16=ムラサキスポーツ)が85・0点で優勝した。男女上位10人が強化指定候補に選出され、9月の世界選手権(中国)に向けて合宿などを経て代表が選抜される。

 怖いもの知らずでとことん無鉄砲。そう見えるスケーターも怖いものは怖い。それを超えていくことに快感がある。特に西村はそう。自宅にあった父親の使い古しの板に乗り始めたのが7歳の時。「新しい技をやった時のうれしさが恐怖を上回る。一つ壁を越えてもすぐに現れる壁が楽しい」。負けん気の強そうな顔に無邪気な笑みを浮かべてスケートボードの魅力を語った。

 世界最高峰の大会「ストリートリーグ」や「Xゲーム」にも出場経験があり、世界でもトップクラスの実力を秘めている。得意とするのは手すりを使ったトリック(技)。リスキーで難度も高く「日本の女の子はあまり手すりを攻めない」。2本滑ったベストスコアで争ったこの日の大会でも勇気を持って自分の武器を押し出し、優勝候補としての下馬評に応えた。

 大会を視察した国際ローラースポーツ連盟のスタッフは「女子は五輪でメダルに届くんじゃないか」と日本のレベルの高さに驚いていたという。西村にとっても東京五輪での金メダルは一つの目標。だがそれはゴールではないという。

 「夢は海外移住」とスケートボードの盛んな米国西海岸での暮らしを夢見る。もう一つは自分の名前が入ったモデルの板が販売されること。「そのためには大会の結果だけでなく、街中で滑る映像とかも大事だから」。五輪のメダルが将来を確約するわけではないのがこの世界。女子高生スケーターのゴールは五輪の先にある。

 ▼東京五輪でのスケートボード 「ストリート」と「パーク」の2種類が行われる。ストリートは街中にある斜面や階段、手すりを模したコースで行われる。パークはおわん形に湾曲した斜面を複雑に組み合わせたコースを使用する。採点はトリックの難度や大きさ、スピードや独創性を総合的に評価する。今大会は予選、決勝ともに制限時間60秒×2本のベストスコア方式で、ジャッジ5人の最高点と最低点を切り捨てた3人の合計点を争った。ただし制限時間が45秒だったり、3本滑る大会もあり、五輪での試合方式は未定。今回行われなかったパークは、昨年のXゲームで日本人初の金メダルを獲得した中村貴咲(16=大阪学芸高)がメダル候補でいる。

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