吉田、2年ぶりVに涙 過去の5勝と違う感慨「よく帰ってきた」

[ 2017年4月24日 05:30 ]

女子ゴルフツアー フジサンケイ・レディース最終日 ( 2017年4月23日    静岡県伊東市 川奈ホテルゴルフコース富士コース=6367ヤード、パー72 )

優勝インタビューで涙を流す吉田
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 首位から出た吉田弓美子(29=フリー)が5バーディー、2ボギーの69で回り、通算12アンダーで2年ぶりのツアー通算6勝目を挙げた。66をマークした佐伯三貴(32=大和ハウス工業)が通算9アンダーで2位。松森彩夏(22=スターツ)と松森杏佳(21=スターツ)がともに通算8アンダーで3位となり、ツアー初の姉妹同時トップ3入りを果たした。

 勝負を決めたのは17番パー3。3打リードで臨んだ吉田の第1打はグリーンに届かず崖下に転がった。「簡単には勝たせてくれないんだな。グリーンに乗せて2パットのボギーで18番に行こう」。割り切って打った第2打はピン奥13メートルへ。2メートル曲がる下りのスライスライン。パターで打ち出したボールはカーブを描いてカップに沈んだ。「川奈の女神がほほ笑んでくれた」。勝利を確信した吉田は右手を突き上げた。

 前週のKKT杯バンテリン・レディースで棄権する原因となった背中痛を、1番の第2打で悪化させた。1、2番は連続ボギー。痛みのため、カップの中のボールを拾うこともできなかった。キャディーには「いつでもやめていいよ」と声を掛けられたが「先週も棄権している。楽しくゴルフをしよう」と腹をくくった。12番でグリーン奥からチップインを決めるなど5バーディーを積み重ねた。

 苦しい日々が頭をよぎった。昨年、重圧から体調を崩した。「ゴルフ場に足を運ぶこともできなくなった。クラブを持つ手が震え、試合の前の夜は眠れなくなった」。試合会場で過呼吸を起こし倒れたこともある。

 精神科に通院して投薬治療を受けた。両親の勧めで秋以降2カ月ツアーから離れた。12月の復帰2戦目4大ツアー対抗戦クイーンズが転機だった。睡眠2時間でプレーしたが「(日本ツアー)代表として戦えて面白かったし前向きになった」。

 過去5勝とは感慨が違う。「もうプロゴルファーとして駄目かもしれないと思った。よく帰ってきたなと思う」。涙があふれて止まらなかった。

 28日には30歳になる。「20代のうちに6勝できて凄いと思う。29歳の悪あがきができてよかった。今までの優勝とは違う。ゴルフを見つめ直すきっかけになる」。そう話した時に笑顔が戻った。

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